開業医のための保険の考え方【開業前】(DSS:開業)
【開業医のための保険の考え方】
開業を考える場合、様々なリスクに関して対応策を考えていなければならない。
そのひとつの対策として保険が考えられる。状況に応じた保険に対す考え方に
ついて掲載する。今回は開業前について掲載する
《開業前の確認》
開業前に考えなければならないのは万が一のことがあった場合、借入金を金融機関
に保険で支払うことによって家族への返済リスクをなくすことが必要です。
借入金契約時には次のような手順と工夫が必要と考えられます。
①、借入金とリース契約の合計金額と現在加入している保険の総額を比較、 保証されない部分のリスク金額を把握する。 (リスク金額の正確な把握) ②、開業資金を借り入れる場合、万が一の時の保険に加入することが条件 付きの融資を最優先し、金融機関を利用したリスク分散を図る。 (保険加入付き融資の検討) ③、金融機関と既加入生命保険で賄いきれない差額に関して、借入金の返 済に合わせて保証額を減少していく合理的な保険「低減定期保険」、「逓減 保険」を検討し、保険に加入する。 (開業後でもリスクがある場合には検討) (金融機関から質権設定の要望があれば、借り入れ分の対する保険 のみ質権設定する。質権設定できない保険会社もあるので要確認必要)
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開業する問いことは大きな事業である。必ず最低限のリスクを検討する
ことが必要であり、効率的に金融機関や生命保険を利用することが
重要と言える。過大な保険勧誘となり月々の支払いが負担になるよう
では何の意味もないこと。また経費で落とせる範囲は、最高5万円で
あることをわかっていなければなない。