デイサービス再建 指揮の上がらない施設(再建判断)パート3(DSS:介護)
前回は現状について大まかにとらえたが。今回は施設管理者との訪問・ヒヤリングを含めて下記の内容について調査検証するととした。
(施設調査内容) 1.管理者の能力把握 2.4‐5回の施設訪問により一定の人間関係を作りながら、施設全体の人間関係把握 3.管理者に対するスタッフ全員の求心力の検証 4.管理者中心スタッフ間の相関関係の把握(親管理者・反管理者等) 5.それぞれの職員能力を判断しこのままの人材で黒字化できるか判断 6.管理者含めて人材を入れ替えた場合の施設耐久度(運営できるかどうか)確認 7.利用者の動向及び紹介居宅の分析 |
その結果この施設については再建が可能であると判断。その大きな理由は経営側も含めて全員が100%の力を出していないという点と全員が改善したいという意欲にあった。
問題は山積みであるが、経営側と施設側との対話が出来るような環境をを作ることからスタートすることが重要であると考えた。今回の調査検証での問題点は下記に示すとおりである。
(施設の主な問題点) 1. 管理者の経営数字に対する目線が出来ていない。売上高や人件費に対する把握ができていないため施設の現状に対する認識が不足している。 2.施設内サービスがマニュアル化されてないためスタッフの質によって出来るサービスと出来ないサービス出ている。 3.営業活動方針が出来ていないのでその成果が出ていない。 4.新人に対する教育プログラムができていないので過剰配置等人員配置が適切でない。 5.管理者の労務管理が適切に出来ていない。 |
(経営側の主な問題点) 1.施設側に経営数字を細かく開示していない 2.人事管理や就業規則等に関する指示が適切に実施されていない。 3.スタッフ間の処遇に関しばらつきがあり、スタッフのモチベーションを下げている。 4.運営内容(サービス内容)について任せきりであり関心が低い。 |
以上の問題点が挙げられた。この内容等を含めその解決策について検討することとなった。
その具体的内容については次回パート4にて紹介する。