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MS法人の考え方(DSS:会計)

[2010.11.21]

MS法人の考え方

MS法人の運営は多岐にわたることが多い。今回は大まかその概念について

考えてみたので紹介する。

 

Ⅰ.位置づけ

 

 いわゆるMS(メディカルサービス)法人とは、個人経営の診療所・病院や医療法人等の

 医療機関ではなく、診療業務に付随する業務を提供するもので、一般の営利法人

 のことをいいます。

  一般に、院長や理事長である医師の親族が株主・経営者となり、企業運営を行い

ます。 ある程度の規模になった医療機関において、その是非も含めて併設が検討

され、結果として設置されるケースが数多く見られます。  

 

Ⅱ.主な業務

 

主な業務としては、医療材料品・薬品などの仕入れやその在庫管理、保険点数請求

業務や受付業務、不動産賃貸や医療機器のリースなどが挙げられます。

 いわゆる「事務方」の社員を配置し、上記のような業務を医療機関に提供すること

により、 手数料収入や賃貸料収入を得ています。  

 

Ⅲ.主な目的

 

主に2つの目的が挙げられます。

  ①業務の効率化

 診療業務に付随する業務をひと括りにして、外部機関であるMS法人にアウトソース

することにより、業務の効率化を図るという目的があります。

 

  ②節税効果

 MS法人が適正な報酬を受けて業務を行うことにより、「所得を分散する」ことが可能

になり、総合的な節税を図ることができます。

 また医療法人は配当ができないため、税引後利益がたまってしまい、相続が起きた

ときに、その留保利益部分が換金性の乏しい相続財産となり、多大な相続税負担に

悩まされることがあります。

 MS法人に適正な利益をストックすることによって、医療法人の留保利益を圧縮するこ

とができ、MS法人の株主である院長や理事長の親族に財産を移転する効果が

見込まれます。  




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