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居酒屋の店員小松チャン 2010年11月(DSS:ルート50)

[2010.11.05]

居酒屋の店員小松チャン

居酒屋の店員さんにはいろんな人がいる。気がつく人、つかない人、自分ペースで対応する人様々だ。私がかれこれ25年以上通っている居酒屋にいつからかわからないが「小松チャン」と言われる店員さんがいる。ほとんど一人で1‐2か月に1回のペースで行くのだが、若い頃は全くわからなかったが、いつの間にか使えない「困っチャン」に変わってしまった。まず、カウンターだけのコの字型のお店には、いつも店員さんが3人で対応する。一番方、は焼き鳥を焼きながらお客さんに対応する人。真ん中二番方は、全体に目を配らせながら、全体を動かし対応する人。そして三番方は二階に注文や洗い物を上げたりしながら対応する人。

 「困っちゃん」は三番方である。先日も行ったのだが、まず近くにお客さんが座ってもより以上にしゃべらない。最初だけは「飲み物は?」と聞かれる。そりゃそうだ!その位聞かなきゃと思うこともあれば「困っちゃん」だからしょうがないという思いもある。「ナマ」と答えると自分で生ビールを注ぎ「はいどーぞ」とか「生ビール」です等の言葉など一切なくカウンターにはい置いたよって感じで「どん」と音が鳴るように置く。「困っちゃんです!」って感じだがいつもことである。置くとすぐに一番方二番方の方を向き、俺関係ないって感じなのだ。

最初は、「この店員さん変な人だな?」なんて思っていたけれどもお客さんにも変な人がいて返事が返ってこないのもわかっていながら平気で話かけニヤニヤしながら飲んでいる親父もいる。「困っちゃん」もこんな変な親父さんたちを相手にしすぎて言葉を交わすことが嫌になったのかもしれない。一番方、二番方の店員さんも明らかに「しょうがないな」って感じで「困っちゃん」に対応している。 店員さん全員が50歳以上だ!

「困っちゃん」は何を言われても全く平気で返事もしないし、ニヤリともしない。黙々と言われた品物を二番方、一番方の注文し、伝票に間違いなくチェックする。注文をすると返事をしないが必ず注文した品物が出てくる。俺はちゃんと聞いてるぞって感じ!聞いてないって感じでもう一度注文すると「わかってますよ」って感じで首を縦に振る。「心配するに及ばず」 って顔をする。

何故か年齢を重ねていくと自分自身も物忘れが増えたり、人と話したくないという気持も増えたりすると「困っちゃん」の気持ちや態度がわかるような気がしてくる。

酔っ払いの親父なんてまともに相手なんてしてられねえと言っている顔なのだ。他の一番方、二番方は上手に親父さんたちの相手をしながら売り上げを上げていく。たまにはビールや飲み物サービスを受けたりしながら、心配り気配りが凄い。

しかし、不器用な「困っちゃん」はなぜか首にならない。変な店員よりも地道で辞めず毎日真面目に仕事をしている。計算できるからだ。意外なところで人気者だある。かな?どんなに仕事ができても真面目でなければ意味がない。

不器用であるが、無愛想であるがそんなところが素朴さが「困っちゃん」の人気といえるのでないだろうか!次回はもう少し「困っちゃん」の接客について詳しく話したい! 

 

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