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クリニック事務長事件簿:退職に対する夫からの嫌がらせ?電話 パート2(DSS:退職トラブル)

[2011.04.07]

クリニック事務長事件簿:退職に対する夫からの嫌がらせ?電話 パート2

A看護師さんとの交渉結果を院長に連絡。「1ヵ月の余裕をもらって退職してもらうか良く考えてみる」とのことで翌日には結論を出すのことであった。

すると朝9時ごろ知らない電話番号から携帯電話に電話が鳴った。誰だろうと電話を取ると「○○クリニックに勤めるA看護師の夫です。」と話す。「昨日、退職について話されたみたいですが、随分強い言い方をされたみたいですが、昨日は随分悩んでいましたよ。」「そのような話し方はしていませんよ。」「退職に関して少なくとも1ヵ月前までに退職届を出すことについて考えて欲しい。どうしてもだめならしょうがないと言いましたが」と返事をすると「私も会社でそのような仕事に従事していますが、法律でいえば2週間前に言えば退職は問題ないんじゃないですか」うちの会社のパートなんて辞めますといって次の日から来ない人もいますよ」というので「医療機関ではそのような辞め方をするような人はいませんよ」と答えると「そのように言うなら残業時間を30分で切っている見たいだけども労政事務所に聞いたら、そのようなことであれば話に来れば交渉してあげますよと言われましたよ。」「言われたくなければ退職日希望通りを認めて下さいよ。」と脅かしてくる。

「そのことなら先日待遇改善についてすでに話してありますよ」 というと「労政事務所に話してもいいんですね。」と念を押すので「とにかく私の権限では結論は出せないので院長に連絡して返事します。」と答える。「あなたが妻に話したのだからあなたが責任者でしょ、あなたの権限で決めて下さい。」と語気を強めて言う。これは何を話しても電話だとどうしようもない、看護師がどのように話しているか想像できてしまう。「話の筋なんて通らないな」と考えるとともにこの電話での内容を院長に話せば早く退職させるだろう。とにかく話を終わらせなければならないと思い「はい、わかりました。」と応えた。

すると夫は、「この電話に関しては妻には内緒なので言わないでください。」「希望通り辞めさせてもらえば労政事務所に言いませんから」「ではよろしくお願いします」といって電話を切った。A看護師さんは夫にどのように話したかわからないけども当然自分を悪くは言わない。こちらも早く辞めれる可能性は高いと話をしながら決めた事なのにこの電話の内容は、やっぱり他の職場での勤務が決定していると思いたくなる。

すると偶然、院長より電話が入った。「辞めたいと言う人に長くいてもらってもしょうがない。A看護師さんは予定通り本人ンの希望通り退職してもらって良い」とのこと予想通りの展開となった。仕事が終わる頃にA看護師に電話連絡しようと思っていたところ院長より連絡、「A看護師さんが泣いて希望どおり退職させて欲しいと言ってきた。そして電話での言われ方がきつかったと言っている。」というので「私は悪役ですから」と答えた。「希望どおりに辞めさせると話したから、募集準備お願いしますね。」ということで電話を切った。

我々の立場からすると1ヵ月前に退職願いを提出されれば余程の事がない限り退職認めざろう得ない。今回のようなケースは次の職場には切りの良い日からの勤務をするのだろうと予測をして対応する。しかし、強制はできない。A看護師にとって予想外の1ヵ月という対応(4日勤務すれば良い)は次の職場で影響が出るからこそ今回の様な対応をしてきたのではないかとも考える。本人にも事前の相談があれば院長と十分調整できたとも言うが自分自身の事が最優先!そんなことはどうでもよくなっている。後ろ足で砂をかけられるような対応は、どのようなクリニックでも発生する。雇用時に退職手順に対する口頭での確認や退職マニュアルの作成、退職に関する確認書など準備することがトラブルを防ぐ。雇用する側が考えるほど雇用される側はクリニックのことなど考えていないことを十分理解しておかなければならない。

 

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