クリニック院長の確認すべき【確定申告基本チェックポイント】その①(DSS:会計)
【クリニック院長の確認すべき確定申告基本チェックポイント:その①】
個人事業主の場合の確定申告はどのように進めているだろうか。これまでに20事務所以上の会計事務所とやり取りを見ているとそれこそさまざまである。毎月来院し1ヶ月遅れで月次を出しているところもあれば3-4ヶ月に一度しか来院せず、支払調書がきて急いでまとめる会計事務所もある。申告は自己責任であることを忘れてはならない。会計事務所のミスでも責任は自分自身で追 わなければならない。
今回は、確定申告の基本チェックポイントをあげてみるので確認してほしい。
項目 |
内 容 |
収入関連 |
・保険診療、労災や交通事故の請求は診療を実施した月に計上しているか(請求漏れや遅れでも計上しなければならない) ・自由診療部分と保険診療部分は分けられているか(消費税等の対象と区別されているか) ・在庫チェックは納入価格できちんと計上されているか (期末に多量に薬剤、医薬品、消耗品を購入してないか) ・医師会の検診委託事業や学校医、産業医の収入は実施した月で処理されているか(遅れるケースが多いので要注意) |
経費関連 |
・未収金として計上されている診療収入で回収できないと判断された収入についてルールを持って処理しているか(診療の債権は3年で時効) ・交際費や福利厚生費についてはきちんと摘要が記載されているか(誰とどのようなことで使用したか) ・前年の経費と比較して大きく変動があった経費内容を確認しているか(経費項目の入力間違い等はないか) ・すでに処分した備品等が減価償却の対象として残ってないか ・法定福利費の計上漏れ(賞与分や社会保険料や労働保険料等)はないか ・3万円以上の経費の内容について確認チェックしているか(税務調査で゙チェックされやすい) ・税理士や司法書士、弁護士等の報酬の源泉税は適確に徴収しているか(原則として必ず徴収しなければならない) ・領収書と振込みで二重計上されていないか |