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ルート50:本から得られたもの 2009年7月(DSS:ルート50)

[2009.07.14]

10代の頃は、本と言えば少年マガジン等のマンガ雑誌が中心であった。当然何度も読み返すこともなく 10分程度で読んで捨ててしまったものである。高校の時も野球ばかり文庫本とは全く縁がないに等しかった。

病院に就職してある時期から急に本を読むようになった。そのきっかけはレントゲン室の技師長の薦 めでパールバックの「大地」を読んでからだ。中国の農家を舞台にしたこの小説は親子三代にまたがる物語であり主人公の孫が政治に関係していくまでの物語であったような気がする。その時に自分の存在が自分一人では成り立っていないことに初めて気づいた。

それから「時の流れ」に興味を持ち三国志を読んだ。裏切りや心変わりの連続、権力争いとその心の変遷は人間の本質とはこういうものだと教えてくれたような気がした。そして宮本武蔵と佐々木小次郎を読んでみた。当然作家はお互いに異なる。お互いの立場から見た2つの歴史小説は立場が異なるだけでこんなにも人間の捉え方が変わるのかといろんな角度から見 ることが重要であること、一つだけの見方で判断することの危険を学んだ。

その後織田信長、豊臣秀吉、徳川家康とその周辺の武将の歴史小説を読んだが、人間の心の動きには感情に伴うパターンも存在することを知った。予測することの重要性は今も変わりはない。

 

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