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リニュ-アル記事「クリニック事務長事件簿 逮捕編 パート1」(DSS:トラブル)

[2011.01.02]

 【クリニック事務長事件簿:院長逮捕編 パート1

 

長年のコンサルティング経験の中で突然歯科医師夫婦が医師法違反の容疑で

逮捕される事件があった。

その内容について創作事例という形でここで触れたみたい。

 

関西圏の都市部の郊外の歯科クリニックである。

開業して5年目、夫は歯科医師であり、妻は歯科衛生士、職員は正職員3名

パート1名、非常勤医師2名、夫婦仲も良く

二人三脚で評判は非常によく患者さんも1日50-60人と盛況であった。

 

この夫婦はクリニックビルを企画募集中に入居したいとと申し込んできた。

歯科医師に付き添った形でいい所に来た女性は勤務している職場で

知り合い開業場所を探しているということである。

 

このZ歯科医師は、大学卒業後3年であるが、社会人経験があるため

年齢も30代前半であった。主導権はほとんど女性が握っており、

是非ここで開業したいとのことである。

申込を受けて資金繰りに入ると、自己資金は少なく、女性は婚約者であり、

お互いの親の保証では、資金が不足し、開業できないという状況であった。 

「絶対頑張る」という意志に、情熱を感じ銀行を紹介、そして旧国民金融公庫の

保証人となってあげることでなんとか開業させることができた。

 

クリニックビルという立地に開業した歯科医院は他の単独の開業とは異なり

歯科医院としての立ち上がりも良くあっという間に盛況となり順調であった。

しかし、気になる点があった。職員の入れ替わりの多さと常に婚約者の歯科衛生士

の意向中心にZ医師が動いている状況や歯科医院の全ての実権を婚約者の

歯科衛生士が持っているとお思われる点だった。

 

相談時もほとんど婚約者が話した後、Z医師はただ「そうだね」とか、うながされるよう

「お願いします」と返事をするだけである。

退職していく職員に話を聞くと婚約者(以下Aさんとする)は、感情の起伏が激しく

院長と仲良く話をしたりすると次の日から態度が変わり、急に冷たくなったりする という。

 

これから結婚するのだからしょうがないのかなと考えつつも上手く行けばよいがと

思う状況もあったが歯科医院として盛況であったのでだんだん先生も成長していく

だろうと楽観していた。

パート2に続く 

 

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