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誰もが嫌がる?「税務調査立会記:その2」(DSS:7会計)

[2010.12.23]

誰もが嫌がる?税務調査立会記:その2

半日でもよいから調査を実施したいとのこと。専従者に関することの説明や税務調査が終了し、1週間ほど経過、交際費等の否認で終了すると予測していたが、税理士より電話があり、調査官が再調査をしたいと連絡があった。

当然院長も私も税理士さんの話を鵜呑みにしていたので予想外のことである。窓口の自費診療や流れについて聞きたいとのことである。その内容は調査官が納得していないという様子がくみとれた。しかし、年末にあたって再度クリニックで調査を受けることは、職員等にも良くないと考え、また昼休みの数時間とはいえ、診療に響く可能性もあると考え、税理士にクリニックでの調査ではなく他の方法で調査をしてもらうように交渉してもらうこととした。

その結果、税理士の事務所で実施することとなった。続けての調査であればまだよいが2週間ほどの過ぎての調査は調査を受ける側にも精神的にダメージがある。気持ち的に暗い感じになっていった。そして調査の日、税理士事務所で専従者の話や窓口の現金の流れなどを説明、専従者の問題については金額が高いとの指摘があったが、結局、交際費、会議費、福利厚生費の部分の元帳を持って帰って内容を調査するということで2回目の調査は終わった。

当初の予想とは異なり、今回の調査は長くなると感じた。今後は税理士に話合いを任せるとしてとりあえず調査官からの連絡を待つこととなった。すると5日ほど経過して税理士より「調査から連絡があり税理士事務所で話し合う」連絡があった。

そして3年間の交際費、会議費、福利厚生費を表にして持参、その内容の中で個人的な経費と考えられるもの、交際費等に相手の名前等の記載されていないもの、慶弔やゴルフ等の内容も含めて数百万の否認という結果だった。その後税理士の説明等により当初の2分の1程度で話し合いは終わり税務調査は終了することとなった。調査官もプロである。経費等についておかしい考えられるところはきちんと指摘してくる。税収不足が叫ばれる中調査は医療機関に足しても増加すると予想される。今回のような約1ヵ月も続く調査に対応したのは医療機関では初めてである。

その間の精神的なストレスは慣れている税理士とは異なり、相当のものであった。個人の経費が入っている可能性の高い勘定科目は徹底的に調査される。日頃からきちんとした整理が必要であるよ考えた。疲れた1か月であった!

 

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