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親子継承、クリニックの立替と今後のクリニックスタイルについて(DSS:承継)

[2020.01.17]

クライアント先の院長からクリニックの今後に関する相談。二代目50代内科医、建物が古くなって台風等の影響も心配なので外装や屋根等含めての修繕又は建替えをしたいと思うがタイミング的にいつ頃がいいか、建替えする場合には、周辺の競合状況も把握した上でどのような形態のクリニックにしていけばいいかという内容であった。

改装や建替えを検討しているがなかなか方針が決まらず進まないケースは意外に多い。先代が開業してすでに30年以上が経過していれば、周辺環境や人口構成、競合状況も変化、これまでの開業スタイルでは先細りしていく可能性もある。改装や建替えを考える時は再度診療圏調査を実施し、現在置かれている自院の状況を把握しなければならない。こういうケースはコンサルティング会社に相談をすると立替優先の話になり、理想形を追わされる傾向もあるので注意が必要になる。

「このままではいけない、何か変化していかなければならない」と考えるという事は、将来に置いて危機感があるという事。そう考えるのであれば、どうするかは決定するのは別にして、いくつかのコンサル会社や会計事務所等に相談しながら将来の方向性や可能性をいくつか考えておく必要がある。

動かなければならないが、動き方もわからないケースもあり、誰に相談してすればいいかわかない事も意外に多い。日頃から相談できるパートナーやコンサルタントとの繋がりがあればいいが、いない事の方が多い。そして結論も出せないままそのままずるずると診療を続けてしまう事もある。そうならないように相談しながら進めていくことが必要である。

こういうケースでありがちなのは夢ばかり膨らんでいくこと。頭の中で計算ばかりして理想が高くなり、非現実的なシュミレーションをしてしまうことも有る。しっかり足元を見据えていけるようにしなければ、業者やコンサルタントに手玉に取られることも有る。

先ず夢を追うにはこれからクリニックをどのような診療方針で経営していきたいか、基本路線を定めなければならない。親子承継には診療も含めてこのようなケースがよく見られる。

先ずは建て直すための診療スタイルを考えてもらう為に現状把握で診療圏調査からスタートすることを勧めたい

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