医療機器を購入するかリースにするか(DSS:会計)
【医療機器を購入にするかリースにするか】
結論から言うと、購入するにしてもリースにしても税務上、キャッシュフロー上もそんなに差がありません。一般的に、リース期間は借入期間よりも短く、毎月のリース料金支払額は借入返済額よりも多くなので、新規開業には適さないと言われています。担保・保証人不足などによって金融機関からの融資額に限度がある場合はリースを利用します。リース料率は数社から見積もりをとり、医療機器の販売会社が紹介してくれるリース会社を第一に検討すべきです。以下の点に注意して頂けたらと思います。
・医療機器は高度化・高額化していますので、地域医療ニーズに合った医療機器を購入すること(開業当初から、あまり利用しない機器類を購入しない)
・医療機器会社で中古機器を保有している場合もあるので検討する
・1社だけに限定しない
リース利用のメリット・デメリット について挙げさせてもらいます。
(メリット)
・担保や保証人が不要で、借入れより手続きが簡単
・減価償却費、償却資産税などの計算事務が不要
・リース料は全額が経費であり、使用期間・現金支出と対応しているので、コスト管理がしやすく、また節税効果も期待できる
・自己資金を準備する必要がなく、手持ち資金の固定化が避けられる
(デメリット)
・手続きが簡単なため、リース利用が増え、リース料支払いがかさむおそれがある
・税法上の割増・特別償却の恩恵が受けられない
・中途解約できない