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クリニック事件簿:投資で金銭トラブル その1(DSS:事件)

[2020.02.04]

クライアントの所で月末の支払い一覧表を作成していたら、受付事務のAさんより取引のある医療機器メーカーの担当者B氏からが面会の希望があると連絡があった。少しなら時間が取れるし、簡単な挨拶かなにかだろう。事務長室へ案内するように伝えた。
開業時から特に問題なく取引をしている。「いつもお世話になっています」「元気そうじゃない」「日々追われるように仕事していますよ」と言いながら応接の椅子に座った。ひと通り雑談を交わした後、セールスするようでもないので「今日は何か用事なの?」と切り出した。
「いや、実は知っている先生なのですが、資金繰りに困っているようなので相談にのってもらえないかと思って」「どこの先生?」「同じ市内のNクリニックなのですが知っていますか?」「知らない」「何か大きな設備投資でもしたの?」「患者さんは多くて流行っているのですが、運転資金に困っているらしくて」「ふーん」「税理士さんは?」「担当者が若くて頼りにならないみたいで」「ふーん」話を聞くだけならいいだろう、顔も立てあげられればと思った。「私の話をしてみて本当に相談する気があるなら会ってみてもいいよ」「わかりました。話してみます。」医療機器メーカーの担当者にそんな話をするとは余程困っているのか、余程仲がいいのかと思いながら、同一市内で、同じ医師会だし、話は進まないだろうと思っていた。それから数週間経ってB氏から電話がった。「一度会ってみたいと話されています。」と話すので「じゃあ日程を調整して会いましょう」という事になった。翌週の土曜日診療が終わる頃に伺う事になった。

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