メニュー

クリニック患者減と労使間バランスが崩れ信頼崩壊?(DSS:コラム)

[2020.05.30]
新型コロナ感染の影響は、医療現場のみではなく、労使間にも影響が出始めている。予想以上の患者減となかなか戻ってこない患者に院長の不安は隠せない。スタッフは事務を中心に感染リスクを少しでも防ぎたいと過剰と思える患者への反応や院長の感染リスク対策に対する不満を平然と発言する者も出て来ている。医療の知識が少ないスタッフほどその傾向は強い。これまででは考えられない理由で雇用関係がギクシャクし始めている。2件スタッフに対する相談が続いた。どちらとも不満の多いスタッフを辞めさせたいという相談だった。
 
1件目は、患者に対するへの感染リスクを避ける接遇や避けるような対応から休暇希望した事務に対して、その考えが等が他のスタッフに影響を及ぼし、相談して次々と休暇を求めて来ているケース。特に休みが少ないわけでもなく、患者も3割以上減少しているにもかかわらず、申し合わせている。その中心となってスタッフを辞めさせたいという相談だった。
 
2件目は、院長の感染リスク対策に対して公然とスタッフ同士で批判しているケース。感染リスク対策として購入して欲しいと申し出た機器を買わなかったことからスタートした。他にも相談なく発熱してない患者を受付の外で待たせたり、院長が一番危険だと指摘したりしているスタッフを辞めさせたいという相談だった。
 
意外な所で亀裂が始まることもある。患者減ってなければ流せることも、3割以上減って回復基調がなかなか見いだせなければ、院長の心も波だつのは当然の事でもある。予想以上に上手くいかない時には、発生しやすい。お互いに心のバランスが崩れている。先日も関係先で院長とスタッフ全員に対して感染リスクや対策について個別に面談をしてみた。すると予想以上の話が出て来ていた。こういう場合は、労使関係を見直す機会を持てるようなサポートでバランスを取る必要である。こういった話は、他の医師に話せないし聞けないので自分の所だけがと考えているケースが多い。情報を入れ話、聞く機会を設けたい。

HOME

ブログカレンダー

2024年4月
« 9月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME