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いやーまいった やってられませんよマネージャー2009年11月(DSS:ルート50)

[2009.11.02]

【やってられませんよマネージヤー】

月曜から金曜まで毎日バイトしているとなかなか勉強する時間もない。どうしても試験前に集中して勉強するしかなくなってしまう。息抜きと言えば下宿に帰ってからのラジオだけとなる。今では考えられないだろうが、ラジオが一番の楽しみであった。テレビを買うだけのお金もなく、どうしても見たい時は友達の下宿に行って見せてもらっていた。

そのうちバイト代でオーデイオのレコードプレーヤ‐とアンプそしてヘッドフォンを買ってきて、レコードを聴くようになった。クリエイションや四人囃しなど今も忘れてはいない。カルメンマキやレッドチェッペリン、デイープパープルなどは今の私からは考えられないラインナップは心を慰めてくれたし、元気もつけてくれた。

年末も近づいてきたころ、バイト先のマネージャーよりお正月の営業について相談があった。実際のお店の仕事始めは6日からであるが、4-5日は、自分たちで仕入れて営業して良いということになっているらしく、板前さんと3人でお店を空けるから一緒にやらないかとのことである。 給与も2倍以上支払うとの約束で特に田舎に帰る予定もない私は二つ返事で了解した。 時給は1,500という約束であった。

2日間で25,000円は当時の学生の私たちには破格であり、これで箱根でも旅行に行けるかなとも考え、お正月の営業を指折り数えながら楽しく待っていた。お正月の営業は思ったより盛況で忙しく、人の休みの間に仕事してそして営業もうまくいって給料も多い。全員がハッピーで最高と思っていた。

しかし、その2日後にもらった給与は自給1,000円換算である。何のためにわざわざお正月帰省せずにいた意味は全くないではないか。学生の私にとってその500円の差は大きい。どうしてですかというと「あまりもうからなかった」という返事。「忙しく良かったですね」といった言葉に「そうだね」とニコニコして答えていたのは誰だったの。全くばかにしている。学生だと何も言えないと考えている。

そしてその1月いっぱいでバイトを辞めることにしたのは当然のことであった。どうして辞めるのという問いに「安くつかわれたくないから」と言ったのは当然のことである。スカッとしてこのバイトを終了し、思い出横丁ともお別れとなった。

初めて大人のずるさを教えられた時である。今でも同様なことは学生相手にはあると思うがこのようなことで大人を知るのは非常に悲しいことでもあった。

 

 

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