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いやあーまいった「個性?」その1 2009年12月(DSS:ルート50)

[2009.12.28]

【いやーまいった:「個性?」その1】

特に気に入らなければどうでもよいことだが、気に入って通うことになると最初の4-5回でこの店「おきて」をたたきこまれる(勝手に理解せザろう得なくなる)こととなる。

 

やきとり(やきとんだが)を焼くのは、3人、曜日によって異なっており、その担当の曜日で出てくるやきとり内容も少し変る。ミクさんはスタンダードに焼くが、少し硬めの焼きあがり、武さんはどちらかというと強火で軽めで肉汁が出ている感じが強く、この日は野菜を肉でまいた種類が多い。もう一人は名前は知らないが、二人に比べて20歳以上も若いと思われる金チャン(頭が金髪だから勝手に名前を付けた)でちょっと焼きすぎ感のある固めである。当然いちばん優しくお客さんのわがままが利いてくれるのは、この金チャンであるがやっぱり美味しいやきとりが食べたくて、金チャンの日に当たると煮込み中心に食べて、いつもより少なく食べて帰ることとしている。

また、このお店ではその日に他のお客さんが頼まないとわからない、刺身セットというモノが存在し、10種類以上のお肉が生で食べれるのである。(完全肉食系ハハハ?)それぞれの食べ方は塩、味噌、ネギ醤油とお肉の種類によって食べ方を勧めてくれる。焼き肉屋ではユッケ、レバ刺し、センマイまでは食べたことがあるが一人前の量が多くいくつもの種類は、食べれないが、ここでは食べようとすれば十種類以上(その日によって内容は変わる)のものが食べれる、肉食タイプには超お勧めのメニューである。

 

焼く方法についても同様であるが、他のお店と違って、ここでは焼き方にお店のパターンというものがない。その焼く人によって進める焼き方が変わるのである。基本は塩、味噌、醤油、たれ 、煮込み焼き(煮込みの中に一度入れ一度熱を等した後に焼く)でこれだけでも他とは異なることがわかる。焼くお肉によって基本パターンは決まっているが、常連になってきて、初めて焼く方法に注文ができやすくなる。(ほとんどの人が注文をつけない)最初は、注文後に焼く方法(塩、たれ)を聞かれると思っていると返事がされてさっと出てくる。違う焼き方で食べたいと思って焼き方を言うと2度聞かれて一瞬顔を見られる。

「新人には、どきっとする瞬間である。」 そして焼きかれたお肉を食べると美味しいのだが次に注文する時にはやはりお任せになってしまうのである。そして、再度周りのお客さんの注文方法を見るとみなさんあまり焼き方を注文しない。できないのかな? しかし、ここのやきとりは美味しい。ある意味1つのお肉で何種類ものやきとりを味わえるのである。他のお店にはない、自分の好みに焼いてもらえるバージョンが沢山あるので贅沢ともいえる。

 

この横丁のやきとりやでは、一番焼き方に研究していると思われ、お客さんが並ぶ理由が少しずつではあるが理解できてきた。戦後からスタートしたというお店は、初代目が試行錯誤の上でいろんなことを決めたのだろうが、今までこんなに長くパターンも変わらずに続いている理由は、工夫と美味しく食べて欲しいという気持ちが他のお店よりも強いとしか思えない。初代目の素晴らしさをそして医現在継いでいる2代目、3代目の誠実さを感じる。 

 

 

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