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運転資金の確保と支払方法次第で資金繰りが変わることを知る(DSS:財務)

[2020.04.08]

安定している黒字診療所の平均の収益率は、診療報酬収入の3割前後である。黒字の診療所でさえ、運転資金として手元に残る資金は10万円の収入で3万円程度となる。アルバイト等での収入を考えれば、時給1万円として1日7時間で7万円。月28万円の収入は、診療報酬に換算すると約93万の収入に値する。これは大きな収入と言える。診療科目によって診療単価は異なるが、患者数に換算すると150人以上になるはずだ。一定の黒字になるまでは、待つだけでなく積極的に事業外で稼いでいくことが、生活にも事業にも余裕を持たせることとなり、黒字になるのが遅れても、しっかり持ちこたえることが可能となる。  資金繰りを考えれば2ヶ月遅れで7割の収入が振り込まれる。ところが費用の固定経費やリース料、人件費等は先払いとなる。そこを考える必要がある。業者はもちろん早く払ってもらえることを望む。診療報酬の振込パターンを知っている医薬品卸や医療材料等の業者は二ヶ月サイトを受け入れてもらえる。要は遅く払えば運転資金を少しでも長く持たせることが出来る。こういうお金の回し方を知っていれば資金繰りが単純に変わる。他にも借入金の据え置き期間やリース等の支払開始時期を少しでも遅らせることができる。

 

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