患者数の変動と対策(DSS:集患)
クリニック経営における患者数の変動と対策
- 年間の患者数には変動があります。増える時期と減る時期があり、増え続けることはありません。特に開業3年は患者が増えたからと過信は禁物です。
繁忙期の2ヶ月前に開業することは、クリニックを軌道に乗せる上で有利です。収入が増える前に業務の流れの確認やマニュアル等準備をし、繁忙期を迎える方がミスが減り安全です。 病院では予約で一定患者数を診療するため、繁忙期が分かりにくい場合があります。
繁忙期を活かす
繁忙期は、患者ニーズが高まるため、クリニックの知名度も上がりやすくなります。 運営面では、収入が増え、資金繰りに余裕ができます。事業計画より患者数が増えると自信につながります。 ただし、患者数予測は繁忙期と通常期の平均で行うので、繁忙期の患者数が続くと期待してはなりません。
診療科目による繁忙期の違い
診療科目によって繁忙期は異なります。収益のポイントは、繁忙期にどれだけ多くの患者さんを診ることができるかです。 繁忙期の収入がクリニックの収益を支えます。繁忙期に稼げないクリニックは収益が減少するため、診療日時を工夫するなど稼げる診療体制を考える必要があります。
新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の流行下では、受診抑制が働き、流行性疾患や感染症疾患も減りました。 収益が30%以上減少したクリニックも多くありました。繁忙期は急性疾患が中心で新患が増えますが、気軽にかかれない心理が、より減収につながりました。現在でも繁忙期が長く続かず、収益が減り苦戦しているクリニックが増えています。慢性疾患中心にシフトするクリニックも見られます。
保険診療外の収入対策
保険診療外の収入対策を考える医師が増えました。介護保険、健診、予防接種、アンチエイジング、自由診療、美容などが挙げられます。 また、事業外収入(産業医、アルバイトなど)に目を向けることも重要です。 保険診療が思うように増えない場合は、新たな収入手段が必要です。オンラインやメール、SMSなど、患者さんとの接点を広げる手段等診療の幅も広げなければなりません。
クリニックのブランディング
クリニックの売り(ブランディング)も求められます。どのような特徴を持って患者さんを引きつけ、収入UPにつなげるかを試してみるしかありません。 チャレンジし、成功したクリニックがクローズアップされ、評判を呼ぶのです。
安定経営と時代の変化への対応
開業5年経過し、安定経営でも時代に応じた進化を続けるクリニックが収益を維持できます。同じことを繰り返す診療では維持できません。競合も出てきます。時代のニーズと診療報酬改定に対応しなければ減収に繋がります。競合に対応できる力量が求められます。
開業後の変化への対応
開業1~3年目は、診療方針や診療内容を変えても不思議と思われません。変化も受け入れられます。 地域の関心を引く診療を常に考え、試し、ニーズを掴む姿勢こそ必要です。
