定期的なマーケティングで診療圏分析(DSS:運営)
定期的なマーケティングで診療圏分析を行い、患者動向を追いながら診療方針を見直しましょう。
独自ルートでの情報収集とマーケティングは重要です。患者は水物であり、積極的に追わなければ増えません。
診療圏分析の重要性
競合進出や環境変化による患者減少は、いつ起こるかわかりません。また、理由がわからない患者減少も起こり得ます。開業後、診療圏調査などで地域ニーズを再調査したことはあるでしょうか?多くのクリニックは黒字化すると、診療圏の環境変化を追わず、積極的な診療分析も行わなくなります。黒字化後に診療圏調査と実際の診療圏を比較すると、推計患者数や事業計画での患者予測との違いが明確になります。増患対策にはマーケティングが重要であり、人口構成や対象患者層の変化などを把握しなければ新患を伸ばすことはできません。
受診行動の変化と診療体制の見直し
受診行動やビジネススタイルが変化すれば、診療体制の見直しが必要になります。昼間と夜間人口の変化も考慮しなければなりません。
患者減少の理由は様々です。人口構成、受診動向、競合進出など、診療圏の再調査を行うことで、どこに原因があるか、患者ニーズの変化を掴むマーケティングが必要になります。
競合クリニックとの差別化戦略
競合進出を完全に阻止することはできません。対象人口が増えれば防ぎようがないこともあります。たとえ近くに大規模商業施設(メディカルモール)があっても、独自のコンセプトを持つクリニックは進出を検討します。重要なのは、患者を増やすための明確な戦略を持つことです。
新患数の変動から読み解く危険信号
毎年の新患数は、常に変動があり、安定しているわけではないことがわかります。新患数が多いほど、診療圏のニーズは高いと言えますが、年間で数年続けて減少傾向が見られる場合は危険信号です。原因調査と対策を迅速に行わなければ、減少傾向は止まりません。
患者行動の把握とデータドリブンな診療
スマホデータを利用することで、経時的な患者数やどこから通院しているかなど、患者行動を詳細に把握ツールもあります。どの地域から通院しているか、交通手段や通院に要する時間も重要な情報です。環境変化による患者行動の変化は、クリニックの収入に直接影響するため、常に注意深く観察する必要があります。
広告・広報戦略の最適化
広告広報も、変化がなければ効果は限定的です。患者がどこから情報収集しているかを常に考え、戦略を変更する必要があります。現在では、HPよりもスマホ、口コミやアプリなど、患者を取り込む媒体が増えています。患者は自分に合った便利さを求めて選択するため、通いやすさだけでなく、提供する情報の質も重要になっています。
診療評価と情報収集の多角化
業者を利用した診療評価も有効ですが、診療方針を見直すためには、アンケートや調剤薬局、取引業者からの情報収集も重要です。また、電子カルテデータから、対象となる患者層や疾病を分析することもできます。
強いクリニックが持つ独自性
強いクリニックは、独自の情報収集と患者対策を行っています。他院よりも早く細かく変えていきます。表面的な患者数だけでなく、収益力も考慮し常に改善を続けています。
弱点分析と新たな分野への展開
患者の多いクリニックのメリットも分析し、自院に取り入れられる点を探しましょう。減収が始まった時こそ、マーケティングによる弱点分析を行い、新たな方向(分野)へ展開していく必要があります。そうしなければ、患者を維持することは難しいでしょう。
