危機管理:一次診療圏競合進出(DSS:運営)
一次診療圏における競合進出の影響と対策
一次診療圏での競合進出は、開業医にとって深刻な影響を及ぼす可能性がある。特に開業10年以上経過したクリニックでは、競合出現によって患者数が顕著に減少する傾向が見られる。
競合進出後3年以内に及ぼす影響
競合進出3年以内は減収になる可能性が大きい。 競合が安定する前に手を打たなければならない。開業情報が入れば対抗措置を考えなければならない。一次診療圏に競合進出、予想を超える患者減少。診療時間延長、最新治療機器の導入で巻き返しを計ったが、わずか1年で20%、2年目には40%も患者減少、閉院を余儀なくされた。競合への診療対策が後手になると流れが傾くと立て直しが効かない。
- 通常でも開業10年過ると患者数は年1~3%減少することが多い。
- 減少理由は、診療内容のマンネリ化、コミュニケーション不足等医師に起因する。
安定経営の落とし穴
借入金返済が終わり、60歳を超えて体力の衰えや医療ミス等のリスク回避を避けるためにも、無理のない体力に合わせた診療体制(診療時間短縮等)に変更する。65歳以降は、競合への対応意識が薄れ、できる範囲内の診療になりがち。対抗心を維持、患者減少に歯止めかける意識が求められる。そうしなければ経営が立ち行かない。10年以上の安定経営が続くと、どうしても気が緩む。
競合進出への対策
一次診療圏の競合進出は、勝てる対策を練る必要がある。 既存患者の離れない方法、新たな診療体制等先手を打つ積極的な対策を講じなければ、患者減少は避けられない。365日診療のクリニックが進出した際、日曜診療を開始、二診体制で「待たせない診療」を提供し、新たな患者ニーズを掴み、患者数を増やすことに成功した例もある。
油断大敵!常に新患獲得を
長く開業すれば、必ず競合進出がある。油断せず、常に新患獲得のための対策を講じる必要がある。勝負は開業情報が入ってから最初の2年。戦う姿勢を見せ、対抗していかなければ、あっという間に経営危機が訪れる。
