内覧会人数はあてにならない続かない(DSS:開業)
医療機関の広報戦略:認知度向上と集患のポイント
- 内覧会人数はあてにならない。病気にならなければ受診しない。広告広報は具体性とインパクトが重要。
広告費用をかければ認知されると考えがちですが、必要でなければ忘れられてしまいます。認知度は医師が考えるほど上がらず、効果も限定的です。患者さんは具合が悪くなって初めて医療機関を調べ、ホームページ等で確認しますが、口コミや投稿など評判が悪ければ受診しません。逆に、ホームページや看板等の広告がなくても、医師の評判が良ければ口コミだけで患者さんは増えます。
広告効果の持続性と患者増加の関係
広告だけで患者さんは増え続けません。即効性広告効果は2週間程度です。持続性広告効果は明確ではありません。半年経過して予測患者数の5割未満であれば、立地を含め診療体制や診療内容に問題があると考えられます。なかなか患者さんが増えない理由として、医師の診療そのものが挙げられることもあります。
効果的な広告広報戦略
広告広報には、単純な評価とインパクトが求められます。即効性を優先し、地域や競合にはない診療、わかりやすい表現や言葉で認知度を上げることが重要です。
内覧会の活用と地域連携の重要性
内覧会人数は患者数予測のバロメーターですが、多ければ必ず患者さんが増えるというわけではありません。せっかくの内覧会を、診療や検査予約など患者さんをクロージングできるチャンスと捉え、どう受診につなげるかを考える必要があります。開業後の広報も重要です。認知度を上げるため、地域商工会や自治会イベントへの参加や、会員等への予防接種や自由診療等の割引、無料健康相談等、地域サービスも有効です。
開業後にクリニック見学会の開催で患者さんを増やした例や、駐車場を利用したバザーや地域のお店とのコラボで関心を引いた例もあります。「ここにある」と知らせる定期的な広報が必要です。
患者動向の分析と広告戦略
患者さんは水物で、ふたを開けてみなければ分かりません。広告効果は2週間程度です。患者さんが増えない場合は、近い診療圏を中心に時期や地域をずらし、即効性広告を優先します。ただし、患者さんが減る時期に費用をかけても効果は少ないでしょう。
受診患者さんが多い地域には連続して広告を打ち、少ない地域は時間がかかると判断し、間を空けて広告を打ちます。受診患者さんの多い地域の広告広報を優先させることが、患者さんを早く増やす方法です。
固定広告の活用と注意点
駅看板等、持続性のある固定広告は刷り込み効果が期待できますが、看板設置場所や表現(内容)にインパクトがなければ埋もれて効果は下がります。ひと目で興味を持たせなければなりません。
イラスト、絵、写真、キャッチコピー等で目を引く看板もあります。二次診療圏外への看板効果は限定的です。日帰り手術等、広範囲から集める診療でなければ効果は薄いです。患者さんは近い、通いやすいを優先します。よほどの評判や口コミ紹介がなければ二次診療圏外から患者さんは受診しません。
タイミングを考慮した広告戦略
開業3年、毎年インフルエンザの流行する時期に合わせスタッフ募集とクリニック案内を兼ねたチラシを入れたところ、新患が確実に増えたという例もあります。
広告はタイミングが重要で、患者さんが増える時期に合わせて打てば効果は上がります。口コミ、評判、インパクト、患者心理を考えたキャッチコピー、何を調べて受診したか等を時代に応じた広告広報が必要です。
