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中途採用に苦戦。雇用条件や時給を上げるだけでスタッフは集まらない(DSS:人事労務)

[2026.01.16]

スタッフ採用は時間と費用がかかるようになった。総合人材紹介や派遣を利用するケースも見られる。開業時はまだ応募がある。

開業後の人材採用の現状

開業後の中途採用は状況が異なり、経験者が少なく思うように採用できないことが一般的です。採用には時間と費用がかかり、他業種に比べて低い賃金も課題となっています。高時給で学生や新卒を優遇採用する方が効率的と考える医師もいます。20~30代の人材はPCスキルの習得が早く、柔軟性がある一方で、ミスマッチの場合、早期退職のリスクも高まります。

若いスタッフとの向き合い方

若いスタッフは自分優先、有給取得や残業等適切に管理し、クリニックの運営方針に従ってもらう必要があります。しかし、若い世代はSMS等情報収集し、自分有利に解釈する傾向があります。経験の少なさから、労働基準監督署等への問い合わせ行うことがあります。不満が蓄積すれば、待遇改善交渉や一斉退職といった事態に発展する可能性もあります。中心となる常勤者の退職も例外ではありません。

より良い雇用条件やスキルアップを求め気軽に転職したり、ライフスタイルに合わせて働くことを重視します。家庭環境に制約がなければ、無理な我慢はしません。能力高いスタッフも、正当に評価されていない損していると感じれば、より良い条件を求めて転職することは珍しくありません。

労務トラブルとその対策

発生しやすい労務トラブルは、どの医療機関でも似ています。残業、有給取得、退職手続き等、院内ルールを明確に定め、適切に運用する必要があります。申請書類などを活用することで、トラブルを未然に防ぐこともできます。採用時には、雇用条件や院内規約、退職手続きなどについて、社会保険労務士やコンサルタントから詳細な説明をさせ、院長が直接関与しなくても済むような方法や手順を確立しておくこともトラブル防止に繋がります。

スタッフ退職が与える影響

スタッフ退職は、残ったスタッフの業務負担を増加させます。同じ給与で仕事量が増えることに不満を感じるスタッフも少なくありません。欠員補充までの期間、繁忙手当等支給してモチベーションを維持する必要もあります。

欠員募集で採用難航し、時給を上げることで退職時期を延ばしてもらったとします。この条件変更が他のスタッフに伝わると、院長への不信感を生み、新たな退職につながる可能性もあります。給与条件は必ず漏れるものと考え、慎重に行動し先手を打つ必要があります。小手先の対応は信頼を損ない、さらなる退職を招くことになります。

雇用側の意識改革の必要性

雇用側に問題がないわけではありません。できる限り給与を抑えたいという姿勢が見え隠れすることがあります。最低賃金UP等待遇改善は当然となりました。遅れて対応すれば不信感につながります。常に募集している他の医療機関と比較、より良い待遇を求めています。受け身で対応するのではなく、先手を打って待遇改善が退職抑制につながります。他よりも良い雇用条件を提示することが退職抑止に効果的ですある事は間違いありません。

お金に直接繋がる小さな問題も、スタッフ退職の大きな理由となります。他の条件が良くても、気になる点があればすぐ不満となりまる。受け入れられる条件なら不要な不満の種は作らないようにしましょう。労務管理においては、時間をかけて少しずつ問題を解決するのではなく、先を見越した対応が求められます。

雇用条件設定の難しさ

雇用条件の加減は非常に難しいものです。雇用側と働く側の意識には大きな隔たりがあり、調整してもなかなか埋まりません。一部のスタッフが過度な要求をすれば、管理体制は厳しくならざるを得ません。対立するのではなく、お互いに折り合いをつけるという考え方を優先することで、雇用安定しやすくなります。

一部のスタッフの先導的な行動や自己中心的な考え方が、周囲に悪影響を及ぼさないようにコントロールする必要もあります。問題のあるスタッフは、他のスタッフに影響が及ぶ前に適切に入れ替えられるよう余裕を持った人員配置を心がけましょう。

中途採用市場の現状と対策

中途採用は以前ほど簡単ではなくなりました。年々応募者は減少傾向にあります。基本的に他より良い雇用条件であれば、簡単に辞めることはありません。他よりも優遇されていると客観的にわかるような雇用条件(手当など)を検討しましょう。

最低賃金改定に伴い、中途採用パート時給を上げた場合、常勤者から「私たちの待遇はどうなるのですか?」という声が上がるのは当然です。常勤者の待遇改善も行うことで、不満を防がなければなりません。

常勤とパートの違いを明確に理解させておくことも重要です。同一労働同一賃金という考え方がありますが、責任を回避する人もいます。忙しさやスタッフ体制に応じて、一時的な手当等支給し、お金を上手に使いながら、折り合いをつけることを優先しましょう。

医療機関経営における人材戦略の重要性

開業は人をどのように活用していくかを学ぶ機会となります。周辺の医療機関よりも給与が高く、有給休暇などが取得しやすいことが、スタッフが長く勤務する条件に繋がることを忘れてはなりません。年1回の昇給ではなく状況に応じた待遇改善が求められています。

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