メニュー

一次診療圏競合進出、勝負は最初の1年(DSS:危機管理)

[2026.03.05]

診療圏競合進出では勝負は最初の1年。流れに任せると危機がくる。

診療圏における競合進出の影響

患者は増え続けない。診療にも限界がある。開業10年を過ぎると、年1~3%程度患者が減少する傾向がみられる。その理由としては、競合の進出や、新たな患者獲得に繋がらないワンパターンな診療などが挙げられる。

年齢と借入金残高による経営判断の変化

借入金返済が終わり、60歳を超えて体力の低下を感じると、医療ミスを起こさないように無理のない診療体制を考えるようになる。

65歳を超え、借入金がなければ、競合の進出に対抗意識が湧いても無理はしない。患者がある程度減っても仕方がないと受け入れる。しかし、借入金が残っていればそうはいかない。対抗心を失うと、患者減少に歯止めがかからなくなる。

70歳を超えても借入金があり運営を続けるクリニックもある。2000万円を超える借入残高があり、競合の進出で収入が減っても閉院できない。資産を売却して清算しても老後の資金が足りないという状況に陥ってしまう。

借入金がなければ、所得が1000万円でも生活に影響はない。

緊急事態が発生した際、借入金がなければ余裕を持って対応できた。タイミングを計ってダウンサイジング。スタッフの調整、診療体制の変更を行い、コンパクトにして黒字を維持することもできた。開業15年以上経過している場合は、患者の変動を見ながら、稼げる分野へ移行した。

安定経営への落とし穴

安定経営が10年以上続くと、どうしても気が緩んでしまう。

開業15年の整形外科の事例

開業15年の整形外科の例を紹介する。一次診療圏に競合が進出した。実績があるからと油断していた。競合は診療時間が1時間長く、夜8時まで、土曜日も5時まで診療。休診日は日曜日のみリハビリ治療機器も最新だった。開業から3ヶ月で影響が出始め、1年目の後半には20%減、2年目には40%減となり閉院を決断することになった。予想外の結果となった。

一次診療圏に競合が進出した場合、相手を意識した積極的な対策を講じなければ、予想以上の患者減少を招くことになる。流れが相手に向かうと止まらない。患者は常に新しい医療に興味を持っている。

競合への対抗策と成功例

365日診療を行う競合が進出してきた。それに対抗して、日曜診療を開始し、二診体制で「待たせない診療」を実現することで、新たな患者ニーズを捉え、流れを食い止めただけでなく、患者を増やすことに成功した例もある。

競合進出に打ち勝つために

長く開業していれば、必ず競合の進出がある。油断してはならない。新たな診療体制や治療法で、新患獲得対策を講じる必要がある。様子を見てからでは遅い。変化を感じてからでは動けない。勝負は最初の1年。「そこまでやるか」という姿勢で対抗しなければ、減収という予想外の危機が訪れる。

HOME

ブログカレンダー

2026年4月
« 3月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME