スタッフへの期待は程々。自分優先は当然。最少人数で診療できる体制作り(DSS:運営)
人材不足スタッフへの期待は程々:BCP対策等小人数で回せる診療体制構築
電子カルテやオンライン、クラウド技術は年々進化していますが、医師の入力作業が増加、レセプト点検や労災関連書類作成能力の高いスタッフが不足しています。能力のある人材の確保は重要な課題です。
医療事務経験者の採用における注意点
総合人材会社からの派遣経歴は、受付、保険証確認、会計等の単純業務が中心で、カルテやレセプト点検に関わる経験が少ない場合があります。経歴書の記載内容を鵜呑みにせず、業務能力を慎重に評価する必要があります。医療事務講習を受けただけの知識では、実務経験として十分とは言えません。保険証の区別さえできないなど、未経験者と変わらないケースもあり、採用の失敗も起こり得ます。
採用ミスマッチを防ぐための対策
面接時に「少し経験があります」「教えてもらえればできます」と応える求職者には、具体的な業務能力を確認する必要があります。面接前に記入表等で業務経験を具体的に記載させ、スタッフを含めた二次面接で知識を確認することで、業務能力への期待と現実のミスマッチを減らすことができます。
早期退職による影響と対策
開業3年未満の常勤スタッフの早期退職は、勤務体制を含め、周囲のスタッフへの影響が大きいです。誰でも理解できる基本的な業務マニュアル(間違いやすい注意事項を含む)や、退職時に担当していた業務の引き継ぎ書等を作成させ、次の担当者が利用できるようにしておくことが重要です。不明な点があれば退職後でも連絡できるように、円満退職を心がけましょう。
人材確保の選択肢:繋ぎ採用という考え方
2~3年で転職を繰り返す人材は退職しやすい傾向があります。人材不足の際には、繋ぎ採用として割り切って採用する方法もあります。一時的にスタッフや業務を落ち着かせ、改めて人材を探すことも可能です。
スタッフへの期待と割り切り
スタッフにとって職場は通過点であり、特に主婦の場合、家庭と両立でき、十分な収入を得られることが重要です。スタッフへの過度な期待は避け、いつ退職されても良いという準備をしておくことが大切です。希望する収入確保を考慮することも重要です。
多様な働き方の活用
ダブルワークをする人も増えています。同一労働同一賃金という考え方もありますが、責任の少ない範囲で上手に休みを取りながら働く人材が増えています。そのような人材を複数採用し、緊急時や退職時に対応できるように備えましょう。
緊急時対応のための研修と業務体制
退職やスタッフの欠勤等、緊急時に対応できるスタッフ研修が求められます。新型コロナウイルスの感染や自宅待機により業務に支障が出た経験から、BCP対策として業務カバーできるよう、改めてローテーションや研修を実施しましょう。職種を超えた業務カバー(兼務)も検討し、緊急時でもひと通り診療できる体制や、少人数で業務を回せるマニュアルを作成し、全員で確認しておきましょう。少ない人数で診療できる体制を普段から作っておく必要があります。
