クリニック経営における新患獲得の重要性(DSS:開業)
クリニック経営における新患獲得の重要性:人気のバロメーターと患者減少への対策
新患数は人気のバロメーターであり、増えない原因は診療方針診療内容や環境変化に起因します。患者数減少は経営危機に直結するため、適切な対策が必要です。
開業地の選定と患者数との関係
クリニック開業において立地は重要です。駅を中心に、ビルや商業施設、商店街、スーパーなど、人通りの多い場所が推奨されます。しかし、緊急事態や外出制限、受診抑制といった行動の変化により、郊外型開業も見直されています。駅から離れた大規模商業施設や商業店舗の隣接地、在宅医療や介護保険に対応することで、かかりつけ医としての役割も期待できます。また、クリニックモールへの入居も相乗効果が期待できます。
しかし、有利な条件が揃っていても、患者が増えないクリニックも存在します。
新患数と経営安定の関係
経験的に、新患が1日平均5人を下回ると、一日平均患者数は増えにくい傾向があります。経営安定のため、新患一日平均10人以上を目標とすることが望ましいでしょう。
クリニックモールに入居した場合でも、人気のあるクリニックとそうでないクリニックに分かれることがあります。
患者満足度と医師のコミュニケーション能力
患者数は診療のバロメーターです。患者への接し方や、納得しやすい説明など、医師のキャラクターやコミュニケーション能力に起因する部分が大きいです。診療技術の高さよりも、医師の印象が評判を左右することが多いと言えるでしょう。
しかし、患者受けする診療を学ぶ機会は少ないのが現状です。流行っている開業医や先輩の診療テクニックを参考にしたり、定期的に患者の不満や評判を知る機会を作ることも必要です。
患者目線での診療の重要性
患者を思って厳しく指導する医師もいますが、患者が減ってしまうケースもあります。医療であると同時に経営者としての視点も持ち、人気商売として割り切る必要もあるでしょう。
スタッフから「優しく話すように説得してもらえませんか?」と進言されても、「敢えて強く話している。理解してもらえないなら減ってもいい」と主張する医師もいます。二診体制を導入しても、その姿勢を変えなかった結果、院長の患者は減って一日10~15人になってしまったという例もあります。自分のやりたい診療だけでは成り立たず、患者を増やすためには我慢も必要です。
勤務医時代は怖いと不人気だった医師が、開業した途端に180度転換し、とても優しい医師になって周りを驚かせたという話もあります。人気商売であることを割り切れなければ、開業は避けるべきかもしれません。
診療内容の見直しと改善
自分のやりたい診療に固執しすぎると、患者は増えません。新患数は人気のバロメーターです。新患が増えなければ、診療に原因があると自覚し、修正しなければ患者は増えません。
緊急事態における経営危機
緊急事態(環境変化等)が発生すると、さらに患者が減少し、経営危機に陥るクリニックもあります。最悪の場合、資金繰り悪化閉院を検討せざるを得なくなることもあります。
