クリニック発展を成功させるための経営戦略(DSS:運営)
医院の発展やプロジェクトを成功させるための経営戦略
競合医院の進出や社会環境の変化により、将来への不安を感じている院長先生は少なくありません。新たなステップとして収入確保のため、広告戦略見直し、改装改築、最新機器導入など、新たな患者層を開拓するビジョンを描くことは非常に重要です。
自己中心的な構想が招く計画倒れのリスク
経営において、自分にプラスになる都合の良い構想を優先させることは大変危険です。物事を進めるには、周囲を動かす具体的な手順と手堅い資金計画そこに協力してくれる強固な人脈が欠かせません。
「医師であれば、周囲が当然のように動いてくれる」と思い込んでしまうケースが見受けられます。しかし、実際にプロジェクトを動かすには、多大な手間と時間、そして資金が必要です。自分の利益ばかりを優先し、成功前提の大雑把な事業計画を立て周囲を動かすことを考えると、周囲の協力が得られないばかりか利用され騙されたり等大きな失敗の要因となります。
開業後の事業展開は決してシンプルではなく、多くの複雑な事情が絡み合います。新たな事業には、開業時以上のエネルギーとリーダーシップと資金力が求められることを覚悟しなければなりません。
計画が進まない事例:具体性を欠いた改築構想
内科系クリニックの事例です。先代から継承した際、2,000万円をかけて改装、外来と在宅診療を軸に安定した経営を行っていました。競合進出の可能性や次の世代へ繋ぐことも考え、規模拡大と安定経営を目指して建て替え計画を立案。
| 土地買収 | 近隣駐車場の土地購入、敷地拡張仮診療所計画 |
|---|---|
| テナント誘致 | 新建物に他科のクリニックや調剤薬局を入居させる |
| 事業拡大 | リハビリテーションスペースを設け、介護保険事業を併設する |
| 収支計画 | 保証金賃料収入を建設費用や月々の返済に充てる |
一見すると魅力的な構想ですが、土地買収交渉、テナント募集、医療法上の制約、融資取り付け等、不動産仲介業者以外は具体的な計画が見えない状況でした。スタートラインに立つ準備を軽視、理想を追い求めるばかり、大きなお金が動くだけに近寄り勧める業者の存在が見え隠れします。構想は数カ月で止まってしまいました。業者に利用されお金を使わなかっただけでも良かったと思われました。
プロジェクトを完遂させるための3つのステップ
物事を円滑に進め、構想を現実のものにするためには、以下の順番で確認していくことが必要です。
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現状把握とリソースの確認
単なる理想ではなく、活用できる自己資金、協力してくれる人脈、そして地域のニーズを客観的に分析します。 -
専門家によるアドバイス
自分一人の考えで進めず、お金を払ってでも客観的判断のできるプロの協力を得ます。具体的な法規制や資金調達の実現性を検証してもらいましょう。 -
着実な意思決定と実行
一つひとつの課題に対して、期限を決めて決着をつけていきます。具体的な行動が伴わない構想は、周囲からの信頼を失う原因となります。具体的に進められないなら時期尚早止めましょう。
確実な経営判断が医院の未来を創る
改築や移転などの大きなプロジェクトでは、資金以外にも周囲の協力や地域とのつながりが欠かせません。そこを度外視し自分有利な構想を進めようとすることには無理があります。具体的に進められない構想は、単なる妄想で終わってしまいます。
夢を夢で終わらせないためには、プロのアドバイスに真摯に耳を傾けることが重要です。一つひとつ段階を踏んで決着をつけることで、クリニック発展へと近づくことができるのです。いくつもの山があり、先が見えず進められないのであれば諦めることも大切です。
