クリニックの安全と事業継続:予期せぬ事態への備え(DSS:トラブル110)
クリニックの安全と事業継続:予期せぬ事態への備え
- 様々な保険加入やBCP(事業継続計画)も検討し、クリニックの安全と事業継続を考えることが重要です。
開業時に検討すべき保険
開業時には、以下のような保険への加入を検討します。
| 保険の種類 |
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開業時に全ての保険に加入するのは難しい場合もあるため、優先順位をつけて選択する必要があります。
想定外の事態と対応
開業医が遭遇する可能性のある、想定外の事態と対応について解説します。
- 医師の急逝:承継や閉院など、対策は限られます。
- 医師の病気:患者とスタッフへの対応が重要になります。
- 自然災害、交通事故、労災:保険の利用を検討します。
- スタッフの過失や患者とのトラブル:増加傾向にあります。
休業補償の重要性
新型コロナウイルス感染症の流行時には、休業補償が注目されました。医師自身が病気や急逝した場合に備えて、休業補償保険への加入を検討しましょう。
- 休業補償は通常6割程度ですが、スタッフの生活を考慮して8割程度に設定することも可能です。
- 収入全ての補償は保険料が高額になるため、家賃やスタッフ給与など、費用割合の多い部分の補填を優先的に検討しましょう。
患者対応のポイント
医師が休業する場合、非常勤医師に診療を繋げるかどうかで、復帰時患者の戻りが大きく異なります。完全休診ではなく、週2~3日でも診療を続ける方が、患者の離脱を防ぐことができます。
運転資金の確保
診療が継続できなくなった場合に備えて、一定の預金を確保しておくことが重要です。テナントの清算費用も考慮すると、少なくとも1年分の運転資金が必要です。
保険加入の注意点
保険に加入したからといって、全てが安全というわけではありません。例外や適用外のケースも存在します。
- 床上浸水など、一定の高さまで浸水しなければ適用外となる場合があります。
- 補償内容は年々変わり、保険会社によって異なります。
- 災害の増加に伴い、保険内容や保険料も改正されるため、更新時には内容を必ず確認しましょう。
その他のトラブル事例
予期せぬトラブルは、いつ誰にでも起こりえます。
- 看護師と入院患者の金銭トラブル
- 盗難被害
- スタッフ同士のトラブル(飲み物への異物混入など)
- クリニック前での当たり屋被害
保険会社担当者の重要性
保険会社担当者によって対応が異なる場合があります。日頃から付き合いのある担当者は親身になって対応してくれますが、そうでない場合は対応が遅れることがあります。
医師賠償責任保険の範囲
医師賠償責任保険は、診療以外の医師やスタッフ対応へのクレーム、医療に関係のないトラブルは対象とならない場合があります。
- トラブルを解決するための手段や、相談できる弁護士のルートを確保しておきましょう。
- 医師賠償責任保険の担当者は、弁護士事務所と連携している場合があるため、紹介を依頼することも可能です。
医療関係者間の連携における注意点
医師に対して好意的な患者ばかりではありません。金銭目的で患者を唆す家族や知人も存在します。他院医師の不用意な発言が、クレームに繋がることもあります。地域医療においても、常に警戒心を持ち、隙を作らないように心がけましょう。
不当な要求への備え
ゆすりや脅迫などの不当な要求は、誰にでも起こりうる可能性があります。決して他人事だと思わず、日頃から対策を講じておくことが重要です。
