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いやーまいった「ヤキトン屋の別メニューとコース」2010年8月(DSS:ルート50)

[2010.08.15]

いやーまいった:ヤキトン屋の別メニューとコース

さてヤキトン屋にはヤキトンの他に普通は、他のメニューがある。ヤキトンだけではその種類の数もあるが、なかなか長い時間ヤキトンのみでは、お客さんの層も限られ、売り上げも多くは期待できないからだ。しかしこの横丁で、一番他のメニューが少ないのはこのお店である。

 

その別メニューというと串に刺されていないものでは、なんとお新香しかないそれも糠ずけオンリーで大根ときゅうりのみである。時には漬かりすぎていて酸っぱいときもあるがご愛嬌である。

 

こんなお店他にあるのだろうか?私がお新香を食べるときは決まっていて焼き方が不慣れな人か、ちょっと下手な人がお邪魔した日に当たると決まって糠漬けを頼み、その日ヤキトンを食べる量はいつもの半分となる。

 

ここで他のつまみもあろうなら他のつまみを食べて楽しむのだが、このお店はそれを許さない。 ヤキトンが全てなのだ。朝飲むコーヒーと同じでヤキトンが美味しく感じるときは、赤い肉中心に、赤身、ハツ、カシラ、レバ、ホーデンと進んでいかにも肉食系親父となるのだが、ちょっと一口飲んだり食べたりして調子が悪いと思うとあっさり系のシロ、ナンナン、てっぽう、軟骨、センマイなどと食べる種類が変化する。

 

日によって食べる種類を変更しながらココで楽しむ中から、いつの間にか自分流に楽しみ方のいくつかのコースを持つことになる。例えば、今日のコースは、まず、刺身でレバーとセンマイをねぎ醤油で食べ、次に味噌煮込みを二本頼んで、味噌スープを飲みながら食べる。煮込みの内容は、シロを中心にフエ、ノドブエ、スジ、何わからないシロモノ等でおなかの調子を整える。そのツマとしてビールの小瓶と焼酎を頼んでさらに飲みながら体調を確認する。今日はいけそうと思えば、そこで今日は焼き方にお任せでヤキトンを次から次へと10本程度食べながら、焼酎が濃いのでビールをチェイサー替わりに飲みながらヤキトンを楽しむ。

 

途中でちょっと調子が悪いとなると今度は野菜バージョンに変更。トマト、ピーマン、スナックえんどうなどに変え、2,3本、そして最後にまたヤキトンを1,2本食べ、スープを飲んでご馳走様となる。

 

この食べ方バージョンがスタンダードであり、他に2,3のバージョンがあるが、全て最初から決めているのではなく、お店についてそのときのお客さんの数や雰囲気、そして一杯目のビール飲んだ時に、よし今日はこのへんから行こうと進めていくのだ。またこれを考えるのが何とも楽しい。

 

当然よく行くお店なのでよく私のことも知られていて、「今日は煮込みからでいいですか?」なんて聞かれるとおっととかわして、「赤身から焼いて」とわざと違うパターンを出して、次はこれで勝負だ。予想はさせないぞ!なんて変化球を多用する。このやり取りがまた絶妙で楽しいのだ。だからこのお店とは縁が切れない。

 

女性の店員はいないし、焼き方のタイミングを失うと、聞こえても聞こえない振りをするのかわからないが、頼んだヤキトン、はいつまでたっても焼き台にはのらない。あー、無視されたなんて思っているとそっとお皿の上にヤキトンが出される。この瞬間、思わず私のことは忘れていない!覚えてくれてる!私は常連と認められている!なんて勝手に解釈し、悦に入る。こうやってこのお店のペースに引き込まれるわけ!ばかだなあ オレ!!!!でも騙されていいや?なんて思う私は変なのか??こんなことだからこのお店とは離れられない。いやーこの先どうなるのでしょうか?

 

 

 

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